【無期転換】クーリング制度②契約期間1年未満でクーリングされない場合

契約期間が1年未満の場合は少しややこしいです。

ややこしい話の前に

1年未満の場合のクーリングにあたってのキーワードをご紹介しておきます。


(1)無契約期間(空白期間)が、「直前の契約÷2」以上となっていれば

 クーリング(=通算されない)

(2)無契約期間(空白期間)は、1カ月単位で切り上げ

(3)契約期間は「切り上げ」「切り下げ」一切しない


では具体例をご紹介しましょう。


最初の契約が7日、無契約期間が10日、

続いて2番目の契約期間が2カ月、その後無契約期間が1カ月。

この場合、

7日+2カ月の契約期間はクーリングされるでしょうか?


・・・といっても、記事のタイトルがもう、

「クーリングされない場合」ですので答えバレバレですが。。。。


どうか気を取り直していただいて

図をご覧ください。


まずこの①7日は10日の無契約期間によってクーリングされるかを見ていきます。


考え方としましては、

7日という契約期間を

クーリングする期間とはどれくらいか? 

を計算し、

そこにあてはまらない場合は通算される(=クーリングしない)

というものです。


そこでクーリングにあたってのキーワード(1)

 無契約期間(空白期間)が、「直前の契約÷2」以上となっていれば

 クーリング(=通算されない)

をまずあてはめますと

7÷2=3.5となりますが、


クーリングにあたってのキーワード(2)

 無契約期間(空白期間)は、1カ月単位で切り上げ

とされますので、

3.5日は1カ月に切り上げの扱い

となります。


つまり、

7日という契約期間を

クーリングする期間は1カ月以上必要、

となるので、

10日の無契約期間で

7日の契約期間をクーリングすることはできない

ことになります。


そしてクーリングにあたってのキーワード(3)

 契約期間は「切り上げ」「切り下げ」一切しない

ですから、

契約期間は切り上げ切り下げされることなく7日のまま、

次の契約期間 ②2カ月に引き継がれます。


①7日は②2カ月に引き継がれましたから

①+②の期間が

②のあとの1カ月の無契約期間によって

クーリングされるか

を見ていきます。


クーリングにあたってのキーワード(1)

 無契約期間(空白期間)が、「直前の契約÷2」以上となっていれば

 クーリング(=通算されない)

をあてはめますと

(7日+2カ月)÷ 2 = 1カ月3.5日となり、

クーリングにあたってのキーワード(2)

 無契約期間(空白期間)は、1カ月単位で切り上げ

ですから

1カ月3.5日は2カ月に切り上げられます。


つまり、

7日+2カ月という契約期間を

クーリングする期間は2カ月以上必要、

ということになり、

②のあとの1カ月の無契約期間によっては

クーリングされない、

ということになります。


そしてクーリングにあたってのキーワード(3)

 契約期間は「切り上げ」「切り下げ」一切しない

ですから、

契約期間は切り上げ切り下げされることなく7日+2カ月のまま、

次の契約期間 ③に引き継がれます。


次回は

契約期間が1年未満の場合で

クーリングされる(=通算できない、リセットされる)ケースをご紹介します。


三浦 美佐子

ミミヨリニュース

千葉県柏市の社会保険労務士 三浦 美佐子からMIMIよりなお知らせをお届けします!

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