ちょっとカルチャーショック・・
近畿方面で開業していらっしゃる方とお話をする機会がありましたが
労働相談の争点が違うというか、
争い方にしてもずいぶんと温度差があるという印象を受けました。
あっせんで金銭解決を目指すにしても
たとえばこんなハラスメントなら○○円、
という具合にリストが用意されているのは一般的だそうです。
まあ、たしかにそれくらいはっきりしていたほうが相談時間も短くて済むのでしょうが
・・・裏を返すと、そんなリストがなければ納得できない相談者が多い、
ということのようなのです。
弁護士さんのなかには、労働問題に積極的に取り組まれるあまりのことでしょうが、
トラックで休んでいるドライバーさんに直接、
残業不払いでお困りではないか、○○円くらい請求できるケースはザラですよ
などと営業をかける方もいらっしゃるそうです。
自分は嫌がらせを受けている、職場はいやな雰囲気だ、
と感じていてもなかなか言いにくくて
言われない以上は会社も気がつかないふりをしていて
などというケースも多いと思いますが、
そんなもやもやのために仕事の能率が上がらない状態が続いてしまうんだったら、
金銭解決を図るのもひとつの方法と思います。
解決に向けての話し合いのなかで
次第になにが問題点かを確認し合うことができますし、
・・・最終的には金銭でない方法で折り合うことも可能ではないでしょうか?
「わたしはただあやまってほしかっただけだった」はずなのに
相談を受けた側が安易に金銭解決を持ちかけて
よけいに問題をこじらせるようなことがあってはならない、と思っています。
三浦 美佐子
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