住む世界が違うのか
先週から東京で法学研修を受講しています。
一回目は憲法でした。
憲法の人権、統治というものを教科書どおりに
学んでいく、ということだと思い込んでいたら、
大いに違っていて、うれしい誤算でもありました。
講義は主に平等原則にスポットを当てて
そこから、今のタイムリーなテーマである
ジェンダー・バイアスにまで広がっていくものでした。
ジェンダー・バイアスというのは
性差についての歪んだ見方、
性別の差に基づく偏見、ということになろうかと思います。
今話題になっているセクハラの問題なんかも
ジェンダー・バイアスがあることによって起きていますし
LGBTの方の人権保護についても
ジェンダー・バイアスが邪魔して解決が進まない、
ということになると思います。
講師の先生は
過去の判例に、いかに女性差別に偏ったものがあったか
をご紹介されたうえで
法専門職がジェンダー・バイアスをもつと
国民は司法への信頼を失っていき
ジェンダー・バイアスが再生されていく危機についてお話しされました。
そして社会保険労務士も法専門職の一員であるとして
ジェンダー・バイアスが人権侵害であることを
自覚してほしいと呼び掛けていました。
すごく勉強になりました。
これからも外国人の方の人権なども含めて
人権侵害につながるような思考回路を自分が持っていないか、
持っているところをどう修正できるか、どんな対応ができるか、
常日頃から自分の意識や行動をチェックしていきたいと思います。
三浦 美佐子
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